看護師の資格（正看護師と准看護師）：看護師（ナース）のお仕事情報

看護師の資格（正看護師と准看護師）

看護婦（士）の資格には看護師（かんごし）の資格と准看護師（じゅんかんごし、略して准看）の資格があります。
看護師と准看護師との違いは、看護師は国家免許で看護師国家試験に合格する必要があるのに対して准看護師は都道府県知事試験に合格した知事免許であることにあります。したがって准看護師は看護業務を医師や歯科医師そして看護師の指示を受けて行なうことが保助看法第6条に記されています。
しかしながらそれ以外の職務内容等については看護師との違いや規制といったものは特に設けられておらず、事実上准看護師といっても看護師とほぼ同様の看護業務を行っているのが現状です。にもかかわらず給与等には差が生じている点を考えてもやはり国家資格である看護師免許はがんばって取得しておいて損は無いといえます。
俗に言う正看、准看の正看とは正看護師を略したもので看護師免許を取得した看護人（つまり看護師）の事を指しています。

では正看護師、准看護師などの免許があるかどうかが全てかと言えば決してそればかりではありません。
私の問う看護師の資格というのは、看護師として仕事をする上で必要な気配りができるか、患者とのコミュニケーションがうまく取れているかということにあると思います。
看護学校に通って勉強する知識は、いわば誰にでも取れるものです。でも、対人とのコミュニケーションを取ろうとすると、なかなか思うようにはいかないことが多いものです。
考えてみれば、看護師の職場は病人などの立場の弱い人たちの中です。
しかし、病人だからと言って大人しく医師や看護師の指示に従ってくれる患者ばかりではありません。医師に突っかかったり、看護師の言うことを聞かずともすれば危険な状態に陥ってしまうことなどもあります。それは病院でも多いですがデイサービスなどの福祉施設のほうが多いかもしれません。

そんな時にどうやって患者の気をそらしたり、治療に協力的になってもらったりするかといえば、もちろん家族や医師との連携も必要ですが、その間に入って直接患者と接する看護師の役目は非常に大きいといえるのでは無いでしょうか。

また、看護師の中には必要以上におしゃべりをしない方もいるし、とてもよく気がついて話し上手な方もおられます。看護師にとってのコミュニケーション力というのは患者だけでなく、同じ職場で働く看護師同士にも当てはまるものだと感じます。コミュニケーション力が乏しいと連携がうまくいかず、強いては仕事をする上での障害になりかねません。
もっとコミュニケーション力を身につけてほしいと思う場面も見受けられます。いそがしい日常の中でこそ、ふと客観的な立場から見て患者の求めるいい看護師というものを今一度考えてみましょう。